考える力が発展の源【アスクラボメールマガジン2023年1月号】
企業の「考える力」の土台になるのは
企業が発展・継続するためには市場・環境の変化への対応が必要です。同じことの繰り返しでは退化していくことになります。同じ収入源が永続することもありません。企業は常に新しい商材・サービス、取引先を開発・開拓していていかなくてはなりません。その為には、企業において「考える力」の向上が不可欠です。では、どうすれば企業における「考える力」を向上させることができるのか。考える力の土台として、「暗黙知※」や「直感」と呼ばれるような積み上げた経験から構築される個人の体験的な知識と、売上情報、商談情報、個人の作業報告等、組織として持っている情報の2つが必要だと思います。※暗黙知:社員や技術者が暗黙のうちに有する、長年の経験や勘に基づく知識
体験的な知識をどう活かすか
以前のメールマガジンにも記載したことがありますが、医療の現場で医療機器や検査技術が発達し、その結果、聴診器を上手く使えない医師が増えたと耳にしたことがあります。又、昔の自動車エンジニアはエンジンの音を聞いて問題のある部分に検討をつけることができたが、現在ではコンピュータ診断に頼るケースが多いと聞きます。データから統計的に導かれる回答も重要な選択肢の一つであると思いますが、判断にはそれだけではなく、各個人が現場で五感を通して体験してきた経験知も加味されるべきだと思います。
40年程前の古い話で恐縮ですが「考えるエンジニア」の事例として以下をご紹介したいと思います。乗っている車が突然故障しました。原因はファンベルト切れとエンジンのパッキンの消耗だったようです。移動中の突発的な故障の為、予備のパッキンもファンベルトもありません。その時、同乗していたエンジニアはどうしたか?エンジンの状況から故障原因を推理し、厚紙からパッキンを作り、ロープに空回りを防ぐ結びコブを作って代用し、応急処置で目的地まで辿りつくことができました。このような対応は企業のBCPを考える上で参考になると思います。(余談ですがこのエンジニアは県下で最初に車の検査官の資格を取得し、所属する会社に大きな利益をもたらしました。)個々の問題・課題は大筋でいくつかのパターンに分かれると思いますが、各々その問題に至る原因や問題解決した後の最終的な目的は違うので、対応する人間の経験値を活かして最適な解決策を最適な形態で提示できることが理想です。
大手企業では体験しづらい「最初のアプローチ」
大手の有名企業であれば、お客様の方から声がかかり、既に社内で構築されている情報や手順に従えば受注することができるかもしれません。しかし、一方で恵まれた環境の中では考える力は発展しません。弊社は後発で無名な企業であった為、「いかにしてお客様との面会にこぎつけるか。」というところから知恵を絞る必要がありました。大手有名企業にはない、どのような特徴をPRすれば選んでもらえるか。どのような提案であれば他社ではなく、弊社の解決策を選択してもらえるか、を常に企業として生き残るために考えて来ました。そのことが会社の風土となり、そこから生まれたサービスや提案によってお客様企業に選んで頂き、企業を継続出来ています。
後発、無名であった為に経験してきた上記の経験は、大手企業においてはあまり経験する機会がないものです。現在、大手企業においても既存の取引先だけでは将来の安泰は見込めず、
これまで取引がなかった企業へも対象を広げることが求められています。異なる経験故に、弊社では大手企業の企画部門とアライアンスを組んで上記のような営業経験を2日間の研修に体系化した「トップアプローチ研修」を実施しています。
「体験的な知識」と「組織として持っている情報」の有効活用で 企業の「考える力」を伸ばす
弊社では「体験的な知識」を活かした研修やコンサルテーション、「組織として持っている情報」を最大限に活用するためのPROナビA・Iリスク診断ユーザエネルギー計測をご提供しております。
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アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙