ハンデが課題解決の源【アスクラボメールマガジン2022年1月号】
昨年1月のメールマガジンは、「上回る知恵の創出」というテーマでした。「知恵」とは、過去の経験やあらゆるものを通じて得た情報や知識、学び等が積み重ねられたものであり、それらを記憶・保存することで、問題・課題解決などの必要なときに「知恵」として活用できると思っています。弊社のビジネスの基礎となっている「知恵の創出」は、全スタッフの成功や失敗の経験をデータとして残し、問題・課題解決のために活用することですが、知恵の多くはハンデがあったからこそ生まれたと思っています。
1.後発ベンダーのハンデ
弊社は後発のベンダーという立場で会社を設立したため顧客はゼロでした。そのためスタート時点から新規開拓の営業を経験してきました。そこで、弊社を選んでいただく大儀名分が必要でありメインテーマとなりました。その結果、特許を取得するオリジナリティのある商品開発ができたと思います。
2.付き合い・実績がないハンデ
お客様の立場から見ると、既存の取引業者を付き合いも実績もない会社に変えるというリスクは、窓口の担当者や管理者は負わない(負いたくない)のが自然です。そのため、お客様の経営者層へアプローチすることとなり、結果、中小大企業問わず、多くの経営者層の方々と交流することができました。
3.資金がないハンデ
設立当時、資金が乏しいため細かな資金繰り計画が必要でした。資金の重要性を身に染みて感じていたため、無駄な経費の削減、売掛金の回収、不良在庫の削減に取り組み、毎月初日には仮決算ができる仕組みができました。その結果、机上の理論ではなく、現実の生きたB/S・P/Lのスキルを得ることができました。
4.コネがないハンデ
設立当初から政治的なコネや強みがなかったため、好意的な味方を増やす必要性がありました。そのため「人の悪口は言わない」、「約束は守る」ということの重要性に気付くことができ、少しでも気持ちよく生きるため、人の欠点より長所を探す癖がつきました。それが、弊社スタッフが10年以上毎日、日報情報を入力する風土形成につながり、その日報情報(テキストデータ)を基にAIリスク診断の仕組みができました。
現在の弊社のビジネモデル(トップアプローチ研修、AIリスク通知、SIビジネス)は、ある意味ハンデがあったからこそ生まれたと思っています。
アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙