洪水が教えてくれたマネジメント【アスクラボメールマガジン】
弊社は岡山県の北部に位置する津山という地方都市にありますが、数年前岡山県北部一体が大洪水に見舞われました。
数日間雨が続いた後、確か金曜日の夜8時頃から急な豪雨となり、あっという間に川の水が溢れ、夜中の12時頃には津山一体が浸水しました。
私は自宅にいましたが、会社が心配になり車で会社に向かいました。ところが通常通勤する道が浸水の為通ることができず、いろいろなわき道を探しながらやっとの思いで会社にたどり着くことができました。
着いてみると、会社の倉庫は床下まで水に浸かり、社用車が3台ほど流されていました。その一台がライトをつけたまま水中にあり、近所の人から車の中に人がいるのではないかと言われて心配しましたが、調べて見ると誰も乗っていないことが分かり、ひとまず安心しました。(浸水でショートしてライトが点いてしまったようです)
その内、弊社の社員が心配して会社に駆けつけて来てくれました。数時間後に水は引きましたが、会社の床は泥にまみれて様々なものが散乱し、大変な状況でした。
駆けつけてくれた社員と一緒に、少しずつ床の泥を除けて片付けを始めましたが、社員の表情を見てみると、夜中で大変な作業をしているにもかかわらず、非常に良い表情で元気に見えました。
ふと気付いたのですが、この作業は誰かに指示されたものではなく、自らの判断で会社が心配で夜中に出向いてきており、上司・部下の区別無く平等に作業をしているのです。また、明日までに片付けないと仕事が始められないのです。
つまり
1-自主性
2-平等
3-目的の明確
この3点があれば、みんな気持ちよく働くことができると気付かされました。
弊社もこの洪水で車をはじめかなりの損害が発生しましたが、そのおかげで上記の3点を教えてもらったと思います。
アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙