エネルギーの有効利用【アスクラボメールマガジン2018年6月号】
ビジネス、プライベートを含めて、自分自身が使えるエネルギーの絶対量は、年齢を重ねてくるにつれて減少しています。20~30歳代前半の若い頃は、徹夜で仕事をした翌日も同じように仕事をすることができましたが、40~50歳代になると体力的に持たなくなりました。若い頃は、責任者としての私の指示命令に配下スタッフが従わない時には、感情的になって怒ったり注意をしたりと、かなりのエネルギーを使っていましたが、自分の仕事に対する集中力は夜まで持続できていました。しかし、年齢を重ねるにつれて、朝から夜まで若い頃と同じようにエネルギーを消耗すると、重要な場面・重要な事項に対する集中力が低下し、ビジネス判断の精度が低下する危機感を持つようになりました。
その結果、自分の役割・責任を全うするためには、何に注力してエネルギーを使うべきか再考する必要があると考えました。
私が自身の役割として自身のエネルギーをまず使うべきは以下の5項目です。
1.市場のニーズの変化をとらえたビジネスモデルの構築
2.自社の経験・ノウハウの集積と市場価値の向上
3.人材
4.日次決算
5.リスクマネジメント
1.市場のニーズと変化をとらえたビジネスモデルの構築
私のビジネス経験と専門家や諸先輩からの教え・学びで得た知識だけでは、市場ニーズの変化に対応することは不可能です。PROナビ(自社開発の組織営業力強化システム)の弊社スタッフの情報を通じて、ビジネスの現場での出来事からも日々学ぶことで、既得のスキル・知識・経験に加えて、現実の事象・情報により現場での変化をとらえた判断が可能となります。
2.自社の経験・ノウハウの集積と市場価値の向上
社内の成功事例・失敗事例、トラブル・もめごと等に対しての対応・対策等々、PROナビにより共有される情報すべてが、企業競争力を向上させる財産となります。各自の経験を会社の財産として集積し、組織で利用して企業競争力の向上=市場価値の向上につなげたいと思っています。
3.人材
私は基本的に「今いる人材がベスト」と考えて戦略を立てています。各人材の長所・特徴をPROナビの日報情報より見つけて、ビジネスモデルの構築・更新へ活かしています。
4.日次決算
必要なときにいつでも資金の流れがつかめて決算処理ができる仕組みの作成は、経営者としてのビジネス判断のためには不可欠です。
5.リスクマネジメント
事実に基づいてマネジメントを行うことが基本姿勢です。1.と2.に類似しますが、現場の出来事やトラブルなどの情報をスピーディに共有することでリスク回避を行います。
この1.~5.の優先事項については、私の役割として自分のエネルギーを最大限利用しますが、配下スタッフからの私への評価や理解、配慮や気遣い、好き・嫌い等々に対する反応へは、自身の限りあるエネルギーを必要以上に消耗しないようにしています。
私の役目として本当に必要なことへ注力するために、そして、年齢によるエネルギーの減少に対応するために、限りあるエネルギーを有効利用したいと考えています。
「PROナビ」について https://asclab.com/service/pronavi/
アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙