マーケットから素直に学ぶ【アスクラボメールマガジン2022年2月号】
企業がなんらかの投資を行う場合、当然のことながら最終判断を行う決裁権者は多くの場合、経営者層となります。弊社では、その決裁権者である経営者層とコミュニケーションをとり、共感・信頼を得るための「トップアプローチ研修」を提供していますが、おかげさまで多くの大手企業様にご利用頂いております。受講者の方々からも好評を頂き、ご利用頂いた企業様のご紹介や口コミで次のお客様へと広がり、弊社サービスメニューの一つに育ちました。
このトップアプローチ研修が好評を頂いた要因は2つあると思っています。
1 実践経験に基づいた研修内容であること
研修の内容・コンテンツは、弊社の実践経験に基づいて作成しています。実際に経営者層へアプローチ活動を行い、評価を頂いた内容・注意を受けた内容、あるいは受注につながった成功の経験や失注につながった失敗の経験等々がベースであり、言わばお客様(市場)から実際に学んだことが反映されています。そしてそれは、現在も反映を続けています。
2 常に研修の内容を進化させていること
研修を行うとほとんどの場合、受講者の方々の研修に対する評価アンケートが送られてきますが、その内容を真摯に受け止め、良かった点を磨き、改善点には素直に対応しています。また、研修を採用頂いた企業のスタッフの方が「事務局」として研修をサポートしてくださいますが、ご対応頂く中で感じられたことを正直に伝えてくださるので、研修を進化させる面でも大変助かっています。実際に、研修をスタートさせた当初の研修内容・資料と現在のものを比較すると、大幅に改善され進化できていると感じますが、それはコストをご負担頂き研修を採用頂いた企業の方々の期待やご要望、受講者の方々の意見を素直に受け止めて学び・対応してきた結果であり、10年以上研修というサービスが継続できている理由であると思っています。
設立時の企業は組織の壁もなく情報が共有され、市場のニーズに合わせた開発や行動ができますが、成長期に入ると組織の壁が生じて情報の共有が阻害され、市場のニーズより自社・自部門の理論が優先されるようになります。その結果、市場ニーズに合わせて動き、組織の壁もない新たなベンチャーや、ライバル企業に市場を取られ、衰退へと向かうことになります。机上の議論や会議ではなく、市場のニーズを素直に学び、対応・追従ができれば、発展や継続ができると研修の例で改めて実感しました。
研修以外に弊社がご提供するサービス(SIビジネス、PROナビ、ユーザエネルギー測定ツール、AIリスク診断等)についても、自社・自社部門の理論が優先されるのを防ぐ意味で、市場に接している営業、SE、サポートスタッフの日報情報からユーザ・市場のニーズを素直に学び、常に進化して成長させていきたいと思っています。
アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙